コラム

試験の寸法と現場の寸法

受験者の質問で多いのは寸法に関するものです。特にテキストによってまちまちな寸法だと「結局どれが正しいの?」ってなってしまいますよね。

例えば、アウトレットボックスでの外装剥ぎ取りや絶縁被覆剥きの長さ、配線器具での外装剥ぎ取りの長さってどれが正しいかって一概に言えないところもあります。指導されている先生とお話ししたとき、どのように指導されているかというと、あまりたくさんの寸法の種類を提示して複雑化しないようにしているとおっしゃっていました。私も動画で見ていただいてわかると思いますが、結構覚えやすいようにシンプルにしています。

でも実際の現場ではどうなのかというと、こちらのほうが本当にケースバイケース。例えば同じコンセント取付けでも、相手のボックスが何なのか、深形か浅形か、どれくらいの壁の厚さがあるかなどによって全然違うのです。防音の壁で奥のほうにボックスがあるとやはり長めにしますよね。試験通りにはいかない。

さらに工事ではケーブルが足りなくて引き直しなどをできるだけ避けます。そのため万が一に備えて電線の余長をとるのが普通です。なので、試験のようにギリギリの長さで作業することのほうが少ないと思います。例えばブレーカの接続など、万が一の切り替えなども想定して余裕を持たせたりしているのです。

逆に言うと試験では、ケーブルの長さの範囲で少し余裕があれば全然大丈夫だということです。最初に覚えた寸法で作業しやすかったらそれでよいと思います。むしろ極端に短すぎるほうが欠陥になる可能性が高いので注意しましょう。

 

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