コラム

電気工事士技能試験の時間短縮テクニック③

(1)どれくらいの時間でできればよいか

さて、いよいよ時間短縮そのものですが、例えば一つの候補問題を丁寧に納得できるよう完成させて、45分かかったとしましょう。試験時間が40分としてこれをあと5分短縮すればよいか?

実際の試験では、緊張したり一瞬真っ白になったり、思った以上に時間がとられるものです。だいたい40分の試験では練習時間40分ギリギリでできていたのではオーバーする可能性が高い。5分くらい予備時間を取りたいですね。つまり35分。

さらに確認と修正の時間も欲しい、これは3分から5分程度。最悪電線の接続ミスの修正もできる時間が欲しいです。

このように考えると、30分から32分くらいが一応の目標になります。

(2)時間短縮の場面

時間短縮はおよそ三つの場面でできます。

①複線化

一つは複線化。これが早くできれば、すぐに作業に取り掛かれます。5分かかる人と2分程度でできる人とでは3分の違いになりますから、複線化が早いというのは結構効果があります。

②個別作業の改善

次に考えるのは、各作業のスピードアップ。例えば、ケーブルの外装剥ぎ取り、電線の被覆剥き、ランプレセプタクルの輪づくり、リングスリーブの圧着接続の作業、これらそれぞれの時間と精度を上げていくことはスピードアップにつながります。これらは、それぞれの作業を取り出して、何度も繰り返し行うことによって確実に改善されていきます。

③作業間の時間の短縮と作業手順の改善

効果が高いのはこちらです。意外に作業をしていると、「次にどの作業をしようか・・・」と手が止まっていることが多いのです。上手な人ほど、次にすべき作業が明確でよどみなく流れるように作業が進みます。ですので、作業の順序と個別作業の手順を明確にするとかなりの時間短縮ができます。

(3)段取り八分が時間短縮のカギ

つまり、技能試験は材料と工具で思いついた作業から行き当たりばったり行うのではなく、事前に作業の順序や手順を決めて、そのうえで各作業のスピードアップを図るというのがベストです。思い付きで作業すると作業間で考える時間が発生し、手間取りますし、またミスも誘発しやすくなります。

(4)ケーブル切断のタイミングは?

さてここからは具体的な例。長いケーブル(VVF1.6-2C)を切断するタイミングはいつが良いでしょう?

①最初に必要分を全部切断しておく

②作業するごとに切断する

皆さんは、どちらが正解(より時間短縮する方法)だと思われますか?

 

 

答えは、です。これにも理由があります。一つは最初にケーブルを切断してしまうと、あとの作業でどのケーブルを使うかを探したり考えたりする時間が発生してしまうのです。さらに悪いことに間違えて別の長さのケーブルを使う危険性もあります。

各作業を行う前に、その作業に必要分な長さを切断して使用すれば、迷う心配間違える危険もありません。

このように考えながら、できるだけ余分な時間を使わないようにして練習してみてください。

さて次は、それぞれの個別の作業をモジュール(作業要素)として考える練習方法について解説します。

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