よくある質問

資格全般

Q.
電気工事士はどんな資格ですか。

A.
電気設備の工事をすることを国によって認められる資格です。この資格がないと電気工事はできません(軽微な作業や電気工事ではない軽微な工事は除きます)。

Q.
第二種電気工事士と第一種電気工事士の違いは何ですか。

A.

・第二種電気工事士は一般用電気工作物の電気工事をする資格です。一般用電気工作物とは、主に電力会社から低圧で受電する電気工作物を指し、一般住宅や小規模店舗などの工事に従事できます。

・第一種電気工事士は一般用電気工作物とともに、最大500kW未満の電気工作物の工事ができる資格です。マンションやビル、工場などの工事ができます。

Q.
どのように資格を取得できますか。

A.

・第二種電気工事士は、(一財)電気技術者試験センターが実施する第二種電気工事士試験に合格するか、経産大臣が認定した第二種電気工事士養成施設を所定の単位を取得して卒業することによって取得できます。

・第一種電気工事士は、(一財)電気技術者試験センターが実施する第一種電気工事士試験に合格して所定の年数(一般は5年、大学、高専の所定の科目を習得している者は3年)実務経験を積む、あるいは電気主任技術者の免状を取得後免状取得後3年以上電気工作物の工事、維持または運用に関する実務を積むことによって取得できます。

 

 

試験全般

Q.
どのような試験がありますか。

A.
第二種電気工事士、第一種電気工事士ともに筆記試験と技能試験があります。技能試験は筆記試験合格者と筆記試験免除者が受験することができます。

Q.
いつ頃実施されますか。

A.

2019年度の日程は(一財)電気技術者試験センターがすでに発表しています。第二種電気工事士上期の筆記試験は6月2日、技能試験は7月20日もしくは21日(申込者に通知されます)。
第二種電気工事士下期の筆記試験は10月6日、技能試験は12月7日もしくは8日です。

第一種電気工事士の筆記試験は10月6日、技能試験は12月7日もしくは8日です。

Q.
どのように受験を申し込めますか。

A.

インターネットと郵便の二種類の申し込み方法があります。詳しくは(一財)電気技術者試験センターのホームページでご確認ください。

https://shiken.or.jp/method/index.html

Q.
合格はいつわかりますか。

A.
2019年の第二種電気工事士上期の筆記試験の試験結果の発表予定日、試験結果通知書発送予定日は7月1日、技能試験は8月19日です。

Q.
合格後、免状はどのようにもらえますか。

A.

第二種電気工事士の場合、合格後に都道府県知事が交付することになっています。各都道府県御窓口に申請することになります。

第一種電気工事士の場合は、実務経験を証明する書類も必要になります。

詳しくは、お住まいの都道府県庁免状窓口でご確認ください。

https://shiken.or.jp/todoufuken.html

 

筆記試験

Q.

どのような内容ですか。

A.

科目としては以下の七科目になります。

1.電気に関する基礎理論

2.配電理論及び配線設計

3.電気機器、配線器具並びに電気工事用 の材料及び工具

4.電気工事の施工方法

5.一般用電気工作物の検査方法

6.配線図 配線図の表示事項及び表示方法

7.一般用電気工作物の保安に関する法令

電気工事に必要な知識をまんべんなく出題されることになります。

Q.

難易度は高いですか。

A.

2018年では筆記試験で合格率55%となっています。他の電気設備に関する資格の中ではやさしい部類に入りますが、筆記試験で半分落ちる人もいますので、やさしい試験と油断せず、しっかりと準備する必要はあります。

Q.

どのような傾向がありますか。

A.

例年、各科目で類型の問題が出題されています。そのため過去問を繰り返し練習することが対策につながります。また、新しい技術も割合はわずかですが1、2問出題されることもあります。

Q.

数学が苦手ですが、合格できますか。

A.

理論的には可能ですが、やはり目に見えない電気は数字で理解する必要があります。そのため、何度も過去に繰り返された電気回路の計算や電圧降下、単相3線式などの計算問題は押さえておいたほうが良いでしょう。

Q.

暗記が苦手ですが覚えることが多いのが気になります。

A.

繰り返しは記憶の母と呼ぶように、何度も繰り返すことによって記憶に定着していくようです。特に過去に何度も出題されている、数値や器具、材料、工具、工事方法など、何度も問題を行うことが効果があります。

Q.

どれくらいの点数で合格できますか。

A.

合格基準点はだいたい60点とされていますが、試験委員会が最終的に決定します。

Q.

お勧めの勉強法を教えてください。

A.

過去問を繰り返すことが非常に効果があります。

そのため、

①過去問集(テキストでも試験センターの過去問でもよい)と、②電気工事士試験のテキストのセットを入手しておき、まず全体を②テキストで学び、一冊終わったら、①過去問を解き採点。

わからなかったら②テキストの該当部分に戻る、①再度過去問集にチャレンジ。これを試験合格基準プラスアルファ(60点では危ないので70点あるいはそれ以上)になるまで繰り返す、という方法が効果的です。

 

技能試験

Q.

どのような内容ですか。

A.

事前に公表された13問(第二種)の配線図の中から、1問選ばれた配線図をベースにした問題が出題されます。この配線図の問題を支給された材料と、持参した工具を使い、問題に従って時間内に作成していきます。作業内容や作品の仕上がりが採点されます。

Q.

どのように対策できますか。

A.

事前に出題される候補問題13問はわかっていますので、これらすべてを練習しておけば、基本大丈夫です。ただし、それなりに時間と材料が必要になりますし、見当違いで時間を無駄にすることも考えらえますので、やみくもに行うのではなく、適正な指導を受けられるのが望ましいです。

Q.

複線化が苦手なのですが。

A.

複線化が苦手な方は多いです。そのため複線化がいらない安易な手法や丸暗記でされる方もいらっしゃいます。しかし、実際の工事では、漏電個所の特定やスイッチの挙動がおかしい場合の原因解明に必要な技術ですので、技能試験でしっかりと身に着けておきましょう。

複線化は基本は、電気回路のループ(電気が行って帰ってくるという疑似的な考え)をベースにして考えるとわかりやすいです。詳細は動画でも説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Q.

手先が不器用なので心配です。

A.

器用さに自信がない方もいらっしゃいます。そこで、各作業を切り分けてゆっくり確実に作業をすることをお勧めします。同じ作業を何回も繰り返すことにより、無駄な動きが少しずつ抜けて、確実で効率的な動きができるようになります。

さらに慌てて作業をしてけがを負うリスクも減らせます。基本を最初はゆっくりと確実にできるようになることが遠回りのように見えて結局早かったりするのです。

Q.

(第二種電気工事士)候補問題13問のうちどれを練習したらよいでしょうか。

A.

基本的に全部練習してほしいのですが、時間がない場合もあるでしょう。その場合、試験問題の共通作業とその問題にしかない特殊な作業に分けて考えるとよいでしょう。

例えばNo.1、No.2、No.3、No.12は共通の作業が多い問題です。逆にNo.4、No.5、No.8などは独自性の強い問題です。この中で、共通の作業が多いもので特に自分が課題になっているものをピックアップし、さらに特殊な作業をできるだけ多く加えて練習するという手はあるかもしれません。

ただし、練習していない問題が出る場合もありますので、共通でない部分だけは別に作業しておくこともよいかもしれません。

これらはあくまで時間がないときにする方法の一つです。基本は全問題完成できるようになることが重要です。

Q.

どれくらい練習したらよいでしょう。

A.

どの問題も最低一回はしておきたいところです。理想は、まず一回目に時間を気にせず確実な作成、次に時間を測りながらの作業、最後に複線化まで入れて時間内に作業が終わるようにするという三回行うのが理想です。

Q.

(第二種電気工事士)お勧めのテキストはありますか。

A.

各社、様々なテキストを出しています。過去問題集に関してはオーム社の「第二種電気工事士技能試験公表問題の合格解答」が、毎年出版されています。歴史も古くお勧めです。

さらに黒本と呼ばれる(一社)日本電気協会の「第二種電気工事士技能候補問題の解説」は非常に詳しく、ここでは一押しの過去問題集です。

またツールボックスの「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格」、電気書院の「第二種電気工事士技能試験候補問題丸わかり」なども人気があります。この中から、自身にあったものを一冊選ぶとよいでしょう。

Q.

テキストなしでも合格できますか。

A.

最近の試験は候補問題が公表され、さらに昨年一昨年と全く同じものとなっています。しかもそれら昨年と同じ候補問題の過去問と解答例が(一財)電気技術者試験センターからダウンロードすることができます。

また、欠陥の判断基準についても(一財)電気技術者試験センターから「技能試験の概要と注意すべきポイント」が公開されており、それらを十分に理解し、過去問をきちんと練習しておくなら、合格も不可能ではありません。

この「動画で学ぼう!電気工事士試験」でも、他社のテキストには依存せず、過去問と公表されている「技能試験の概要と注意すべきポイント」から解説するように心がけています。

Q.

持っていく工具はどのようなものですか。

A.

最低限必要な工具として指定されているのは、ペンチ、ドライバ(プラス、マイナス)、ナイフ、スケール、ウォータポンププライヤ 及びリングスリーブ用圧着工具(JIS C 9711:1982・1990・1997適合品)です。これ以外の工具も電動工具でなければ使えます。

Q.

ワイヤストリッパは使えますか。

A.

手動のワイヤストリッパは使うことができます。

Q.

圧着工具をどのようなものですか。

A.

リングスリーブ用の黄色い柄の圧着工具です。JIS C 9711:1982・1990・1997などに適合している印がついているもので、中スリーブ、小スリーブのみのものも大丈夫です(大スリーブは使わないため)。

Q.

ねじの締め付けが遅いので充電ドライバを使いたいのですが。

A.

電動工具は持ち込むことができません。

Q.

電工ナイフはいりますか。

A.

ナイフは指定工具になっています。さらに、特殊な電線(VVRなど)では、被覆を剥くのに必要になります。

Q.

けがをしやすい作業を教えてください。

A.

ナイフの作業は最も危険です。ワイヤストリッパばかりで、ナイフに触ったことがないというのも危険性が高まりますので、安全な使い方を動画でご案内したいと思います。

さらに力を入れて行う作業、ねじの増し締めなども外れた時に、自分を傷つける恐れがあります。

もう一つ危ないのが、間違って配線器具を取り付けた時や練習を繰り返すために配線器具を外すときに器具が割れてマイナスドライバーが刺さるという事故もあります。

これらを防ぐため慎重な作業と同時に作業用の耐切創手袋を着用するのも一つの手です。動画でもkimotch先生が着用していますが、素手よりも感覚が鈍りますので、きちんと練習を積む必要はありますが、事故の危険性を減らすことができます。

Q.

ランプレセプタクルや露出コンセント接続の電線の輪づくりが難しいです。

A.

ランプレセプタクルの輪づくりは何度も出てきますので、練習が必要です。最近はラジオペンチやワイヤストリッパの先端でできるものもありますので、ペンチなどでは難しく感じる方はそれらを活用するのも手です。

問題は露出コンセントですが、候補問題では一か所だけです。ランプレセプタクルとの作業の違いを知っておくとよいでしょう。

Q.

引掛シーリングローゼットが作業しにくいです。

A.

引掛シーリングローゼットは、絶縁被覆の部分を器具内で処理しようとするとパナソニックエコソリューションズ社製のものですとわずか3mm程度しかなく、非常にやりにくい器具です。これもあらかじめある程度の長さをとっておき、ストリップゲージに合わせて、白黒両方いっぺんに処理するのが良いとおもいます。

Q.

端子台に接続する電線の長さについて教えてください。

A.

端子台の作業はかなりシビアになります。心線が奥まで入って、本体からも出ていない(5mm以内)被覆を挟み込んでもいない長さにしないといけません。さらに三心の場合、長さをそろえるため中央の白の電線をやや短めにする必要があります。これらはだいたいの寸法であらかじめ切っておき、後で器具に合わせて微調整するときれいにいきます。

Q.

電線被覆の剥き方の長さがテキストによって違うのですが。

A.

これは同一社内の出版物であっても、表記がかなり異なります。例えば「電気と工事」という雑誌の付録の公表問題の解説と同じオーム社が出している「第二種電気工事士技能試験公表問題の合格解答」の解説とでは、違いがありました。どちらが正しいというわけではないので、どれか一つに決めて、自分のやりやすいほうで作業して大丈夫です。

Q.

作品の寸法はどこまで正確さが必要ですか。

A.

50%以下が欠陥となっています。つまり50%を超えていればよいようです。過去には「200%まで」ということもありましたが、今は電線の長さが作業にぎりぎりのため、200%も使えば別の場所で50%以下になると思われますので、特にそのような表現は基準の中には見られません。

Q.

電線のねじれや器具の傾きなどは大丈夫ですか。

A.

「技能試験の概要と注意すべきポイント」では「試験としては、多少曲がっていたとしても欠陥とは判断されませんが、可能な限り美しい作品作りを心がけてください。」と書かれています。この「多少」というのがどの程度かわかりませんが、明らかに配線器具の位置が違うと誤解されるような曲がりは欠陥ととられる恐れもあります。

それらを回避するためにも、配線図に合わせて美しく整える習慣をつけておきましょう。

 

動画について

Q.

「動画で学ぼう!電気工事士試験」の動画は無料ですか。

A.

基本無料となっていますが、さらに合格率を上げるため、様々なテクニックを教えるコマーシャルなしの動画も現在準備を進めております。

Q.

動画と他社のテキストが違う気がしますが。

A.

「動画で学ぼう!電気工事士試験」では、いくつかの部分他社のテキストと変えている部分があります。

たとえばわたり線の長さは、多くのテキストでは長めにしていますが、動画では短めにしています。これは現場などでは、浅型のボックスをつけたとき、後ろにあたって器具が浮くことを防止するためで、試験対策と同時に現場の施工についても少しでも知っていただく作業を採用しています。

また、電線接続部の長さも短めにしていますが、間違って接続したときのリカバリー用に余裕を持つように考えております。

 

練習用作業セットについて

Q.

練習用の材料や工具は入手できますか。

A.

「動画で学ぼう!電気工事士試験」で候補問題全問の三回分と一回分の練習ができる「受験練習安心セット」と工具とセットのもの、さらにケーブルや材料のみのもの、工具セットなどを提供しています。ご自身の練習計画にあった商品を入手してください。

Q.

「受験練習安心セット」の特徴を教えてください。

A.

「動画で学ぼう!電気工事士試験」の提供する材料セット「受験練習安心セット」は、より試験で配られる材料に近くするため以下の工夫をしています。

<ジョイントボックス(アウトレットボックス)の穴あけ不要>

多くのメーカーの材料セットは、アウトレットボックスが一個で穴が開いていません。そのため受験者が穴あけしなければならず、様々な候補問題の練習を行ううちに穴だらけになってしまいます。

しかし、実際の試験では最初から穴の開いた状態で配られ、受験者がわざわざ穴あけの作業をするということはありません。

「受験練習安心セット」は、最初から候補問題7、8、11,12分の穴をあけた四つのアウトレットボックスが入っています。すぐに練習ができるようになっているのです。

<埋込連用取付枠が壊れても大丈夫>

配線器具の着脱のたびに、埋込連用取付枠は金属疲労を起こし、壊れてしまいます。多くのメーカーの材料セットは、そのことを考慮せず最小の数しか入れていません。「受験練習安心セット」では、何度も練習する受験者が、追加購入しなくてもよいように多めに埋込連用取付枠を入れています。

<不要なキャップやねじは取り外し>

試験では配られない、PF管コネクタのキャップや金属電線管コネクタブッシングのキャップ、アウトレットボックスのねじなどは取り外しています。できる限り、試験に近い状態を再現しています。

 

完成品セットについて

Q.

実際にプロの方が作った作品の実物を入手したいのですが。

A.

「動画で学ぼう!電気工事士試験」では、プロが作った実際の単位作業の完成品も販売しております。気になる候補問題のものを一作品入手し、動画を見ながら作業した自分の作品とどのように違うか、実際に細かいところも触れながら確認することができます。ぜひご検討ください。

 

第一種電気工事士のサービス

Q.

まだ第二種電気工事士のサービスしかありませんが。

A.

「動画で学ぼう!電気工事士試験」では、2019年上期に実施される第二種電気工事士のサービスを中心に行っております。夏以降第一種電気工事士向けのサービスも開始する予定です。