技能試験材料セットの選び方
電気工事士技能試験の材料セットは、インターネットで各社が発売しています。そのため、どのような材料を選ぶか迷うかもしれません。その際、実際の試験と練習を考えて選ぶ必要があります。
1.十分な長さがあるか
ギリギリの長さで販売されたケーブルですと、切るときの誤差で最後の問題で短くなる可能性もあります。
例えば、もっとも使われる600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形1.6㎜、2心(VVF1.6-2C)の場合、過去問などから推計すると、13問で17m15㎝(17,150㎜)、もし三回練習すると51m45㎝(51,450㎜)が必要になります。ギリギリの長さのセットを購入すると、3㎜~4㎜の誤差が重なって13回練習すると4~5cm足りなくなる恐れがあります。13問につき5cm程度(3回練習するセットでは15㎝程度)余裕を持ったほうが良いでしょう。
写真1 十分な長さはありますか?
2.アウトレットボックスは穴あけ済みか、自分であけるのか
アウトレットボックスは試験(13問中4問)では、すべて穴あけ済みで出題されます。また受験者が勝手に穴あけをしてしまうと欠陥とみなされます。
しかし、多くの材料セットは、穴が開いていないアウトレットボックスが一つしかなく、試験に合わせて自分で穴をあける必要があります。試験にない作業ですし、最終的に穴だらけになり、どこにゴムブッシングを入れてよいかわからない状態になります。
候補問題に適合した穴をあけた4種類のアウトレットボックスが入っているものが望ましいでしょう。
写真2 穴あけしてあると試験と同じ条件で作業できます!
3.壊れやすいものや紛失しやすいものに予備があるか
連用取付枠は、何度も着脱を繰り返すと金属疲労によって破損する可能性が高い器具です。またランプレセプタクルのねじは、何度も着脱するため紛失しやすいものです。
これら、連用取付枠やランプレセプタクルのねじの予備があれば、安心して練習できます。
写真3 13問を3回練習する場合、このくらいあったほうが安心です。
写真4 紛失しやすいランプレセプタクルのねじも予備があると安心!
4.ゴムブッシングは消耗品
ゴムブッシングは穴あけなどが必要ですので消耗品です。しかし、いくつかの材料セットでは、再利用が可能なものとして、穴あけのゴムブッシングを使いまわす数量になっています。しかし一度穴が開いてゴムブッシングでは、本番でゴムブッシングの開きが不十分で電線が入らないなどの対策が不十分となってしまいます。
ゴムブッシングは消耗品ですから13回練習するとして19で10個、25で7個(3回用はその3倍)必要になります。
写真5 ゴムブッシングを消耗品とすると13回×3回でこれくらい必要になります。
5.余計なものは付いていないか
できるだけ試験に近い状態の材料セットが望ましいでしょう。絶縁ブッシングのキャップ、PF管用ボックスコネクタのキャップ、アウトレットボックスのねじなどは試験の時にはすべて外されています。
これら余計なものが付いていない状態の材料セットは、より試験に近い感覚で練習できるでしょう。
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